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by souha_c


②レイヤ

アナログ絵描きからPC絵描きになるには、レイヤ(layer)という概念を覚えなくてはなりません。Pixia以外の絵ソフトでも普通に用いられている機能で、PCで絵を描くにあたってレイヤの知識は必要不可欠です(因みに他ソフトでは”レイヤー”と語尾を延ばして表記される事が多いようですが、Pixiaでは"レイヤ"表記なのでここでもそれに倣います) …そんな風に書くとなんか身構えてしまう方もいるかもしれませんが、至って単純な事です。
 
PCで描かれている絵は、幾つかの層に分かれていて、それを重ねて表示させている、と思って下さい。レイヤは、その階層の事です。以下ザッと説明します。
②レイヤ_f0230556_1203981.jpg
←例えば、レイヤ0(一番下の層)は、こんな風に一面水色で塗られているとします
新規で開いたキャンバスはレイヤ0です。最初からあるこのレイヤ0の事を、ベースレイヤとも言います。

気が向いた方はご一緒に描いてみましょぉ。
一定の範囲を同じ色で塗りつぶすには、色を選んだ後、メニューバー→描画→塗りつぶし です


②レイヤ_f0230556_1205418.jpg←その上にレイヤを追加して、こんな感じの草原を描いてみましょう。先程塗りつぶしをしたので、ツールバー2の所からフリーハンドのアイコンに戻すのをお忘れなく~②レイヤ_f0230556_111185.jpg


②レイヤ_f0230556_0351269.jpgレイヤを増やすには、レイヤパネルの左上のほうの×のほうクリック、或いはレイヤパネル右上の編集→追加って順にクリックします。フルサイズのほうにチェックをつけて”OK”クリックして下さい。(右図参照)
レイヤパネルがどっかいっちゃった><;て方は、メニューバー→表示→レイヤパネルにチェックつけたり外したりしてると見つかると思います。

レイヤ0の一つ上に乗ってるこのレイヤは、デフォルトでレイヤ1と名前がついています。以降1枚追加するごとに数字が一つずつ増えていく寸法です。

②レイヤ_f0230556_0581894.jpg真面目に描いた皆様のキャンバス内はこうなってる事と思います。レイヤ0に描いてある青空の上に、レイヤ1で描いた草原の絵が乗っている訳です。絵が層になってる、という事が何となくわかってきたでしょか~

ところで新規キャンバスを開いた時は、レイヤパネルの”レイヤ0”て書いてる所の左に青い丸がついてましたが、レイヤ1を追加した際、”レイヤ1”の左に青い丸が移動している事と思います。この青い丸はアクティブレイヤを示しています。アクティブレイヤとは、現在描画中のレイヤの事です。

レイヤ0に戻って作業したい時等、アクティブレイヤを切り替えたいな、と思った時は…レイヤパネルの縮小されてるキャンバスの辺りをクリックで切り替えできます。

尚、不要なレイヤを消す時は、該当レイヤをアクティブにしてからレイヤパネルの左上のほうの××をクリック、、或いはレイヤパネル右上の編集→削除って順にクリックします。ちなみにレイヤ0ことベースレイヤは削除できない仕様になってます。

②レイヤ_f0230556_1211340.jpg
←その更に上にもう一枚レイヤを追加して(レイヤ2)、こんなエキセントリックな図を描いてみましょう

ちなみに形を整えるのに、ケシゴム機能使ってみて下さい。カラーパネルの上部のケシゴムアイコンクリックです(下図参照)
筆同様、Oパネルの所で消し線の太さも変えられます。
②レイヤ_f0230556_0393043.jpg


尚、上図は新しく描いたレイヤが解り易いように、その下にあるレイヤ0&レイヤ1は非表示にしています。レイヤの表示/非表示の切り替えは、アクティブレイヤ表示の青丸があったりなかったりする所の上、眼球を横から見てる図のアイコンをクリックして行います。

②レイヤ_f0230556_1212718.jpg
皆様この説明速度についてこれているのか不安ですが…更にレイヤをもう一枚追加して…レイヤ3にお顔とか描いてできあがり!

ちなみにレイヤにはそれぞれ名前をつける事ができます。レイヤが増えるとどこに何描いてるのかわからなくなったりするので…

②レイヤ_f0230556_2471645.jpg…こんな風(→)に名前をつけて区別しておくと便利です。
レイヤに名前をつけるには、デフォルトで"レイヤ●"て書いてる所をクリック→レイヤ設定パネルが出るので、名前って書いてる所に任意の名前入れて"OK"クリックです。


②レイヤ_f0230556_121418.jpg
完成図です!! え?何この絵?とか深くつっこんではいけません!

画像の保存の仕方は、メニューバー→名前をつけて保存 です!
保存時には拡張子に気をつけて下さい。jpegやgifで保存すると、レイヤ情報が失われて、次に開いた時、全てのレイヤがレイヤ0に結合されてしまいます。また編集する機会がありそうな絵は、ファイルの種類を”Pixia[*pxa]”っていうのにしておきましょうbb


<※追記※>pxaファイルで保存した絵はPIXIAでしか開けません!保存した絵をPIXIAを介さずPCで見たい時や転送したい時はJPGやGIF等一般的な拡張子で保存して下さい(_ _*) ちなみにjpgだと軽いけど劣化する(特に赤色)等、拡張子によって色々特性がありますがー…長くなるので詳しく知りたい方はぐぐって下さいw まとめると、
PIXIAで後々編集したい絵→pxaで保存
完成した絵や一旦転送等したい絵→gifやjpg

…私は手を掛けた絵は大抵、pxaファイル+一旦塗り終わりjpg+一旦塗り終わった奴を加工したpxa+加工したjpg+縮小したjpg…と同じ絵を無駄に5種類くらい保存してます。…無駄です。pxaファイル重いし使わないファイルはどんどん片付けようNE☆ミ

こうして絵を階層に分ける事によって、レイヤごとの編集が大変しやすくなります。例えば…
②レイヤ_f0230556_323292.jpg
旧レイヤ2ことBODYレイヤの、レイヤ名クリックしてレイヤ設定パネルを出してみて下さい。
”合成方法”という所がデフォルトで”重ねる”になっていると思いますが、これを"乗算"に変えてみましょう。
ついでに、その下の”レイヤ濃度”も左のほうに適当にスライドさせて"OK"をクリックしてみましょう。
(→)あっという間にスケルトンナメクジです!アナログ絵だと中々こうはいきませんね、便利な世の中です。レイヤについてお分かり頂けたでしょうか。

熟練した絵師さんだと、例えば瞳を描くだけでも、白目部分、黒目部分、黒目の中心部分、ハイライト、睫毛…と、数枚レイヤ使って描いたりしてるようです。…しかあし!!そんなに沢山レイヤ使うと動作が超絶重くなります!特に低スペックPCだとヒィヒィです! そこで今回の講座は、必要最小限のレイヤ使用で、サクサクお手軽に描く方向でいこうと思います(*´v`)b


ところで、先ほどの「画面の見方」の項で新規キャンバスを開いた時、”真っ白いキャンバスが現れます!”と書きましたね、んな事別に誰も気に留めてなかったと思いますが…そうです、Pixiaで新規に開いたキャンバス(レイヤ0)は白なんです!そして新たに追加されたレイヤ1以降は、透明なんです!この白と透明の違いが地味に罠になってます。。
初期レイヤだけ使用していると、例えばはみ出した線を消す際に、白で消してもケシゴム機能で消しても見た目はさほど変わりません。しかし後々レイヤを並び替えたりすると影響が出てきます(レイヤの並び替え方は、レイヤパネルでレイヤをドラッグ&ドロップです)
とりあえず、はみ出した線等を修正する時、レイヤ0は白で、レイヤ1以降はケシゴムで消す という事を頭の片隅においといて下さいませ
…その使い分けが地味にめんどいって方は、最初にレイヤ追加してレイヤ0を使わずレイヤ1から描き始める、或いは最初にレイヤ0にケシゴムで塗りつぶしをしておく…のどちらかで、常にケシゴムで消す癖をつけておくといいかもしれません。(しかしこの方法は1からPCで描く方用で、アナログの線画をスキャンして塗りだけPC…て方には使えません)


<余談>ちなみにレイヤ0の下に背景レイヤというものが存在しています。この背景レイヤとは、世に言う絵の背景を描くレイヤという訳ではなく、一切書き込みできません。しかし色を変える事ができます。(レイヤパネルの×の真下の所クリック→左のほうで色を選んで"OK"クリックで変えられます)
新規キャンバスを開いた状態では、背景色を変えても(上に白いレイヤ0が乗っているため)見た目は何の影響もありません。(レイヤ0にケシゴム塗りつぶししてみると確認できます。)
初心者の方は興味本位で背景色クリックして「何だコレ?背景色って後ろのグレーの所??よし気分転換で変えてみよう!」→「アレ…何も変わんないな~??」となって、その後スッカリ背景色を変えた事自体忘れてしまいます。そして忘れた頃にレイヤ0にケシゴムをかけては、「Σあれ!?消したはずなのに身に覚えのない色が出てくる!!これバグ!?」ってなったりします(A´v`;) 背景色いじる時は気をつけましょう。。w 

講座目次
by souha_c | 2013-08-29 23:56 | Comments(0)
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